パームスプリングスに出かけたら、ちょうどその周辺の地域で、
Dessert Xというアートイベントも開催されていました。
街のあちこちで、様々なインスタレーションアートが展示されているイベント。
目的地へ向かう途中にある作品をいくつか見てまわりました。
上の写真は、The Wishing Wellという、ガーナで水を運ぶために使用される
Kufuor gallonという入れものの黄色いプラスチックのピースを
シート状にしたもので覆われた立方体の作品ということでした。
後ろの風車や雄大な山々も、作品を引き立たせている感じ。
この作品は、Serge Attukwei Clotteyというガーナのアーティストによるもの。
植民地の歴史の象徴として水タンクのプラスチックのピースが用いられていて、
水が地域の未来を左右しているこの砂漠の地域にこの作品が置かれることにより、
植民地の問題、環境問題に問いかけるメッセージが込められているのだそう。
ハリウッドサインを模したこのサインは、アラスカのアーティストNicholas Galaninによる作品。
白人:ハリウッドに対比するかたちで、先住民コミュニティ:INDIAN LANDというサインで、
先住民への土地の返還を求めるメッセージが込められているとのこと。
映画の街でもあり白人中心のコミュニティでもあるハリウッドに
有名なハリウッドサインが建てられたタイミングは、
映画産業にも関連するパームスプリングスの発展と一致するそう。
こうした様々なメッセージが込められ表現されたインスタレーションが、
街のあちこちに点在していました。
このイベントは5月まで開催されているとのこと。
パームスプリングスのような砂漠の地域は、今が一番良い季節だし、
ダイナミックな自然の中に置かれたアートを楽しむのにもちょうど良いタイミングかもね。