5月も気がつけば半分以上すぎてしまいました。
1ヶ月ほど前のことになりますが、
窯のお手伝いに行ってきました。
窯は普通の電気窯ですが、
スタジオは電話もインターネットもない大自然の中にあって、
今回ここを訪れたのは2回目。
この旅をとても楽しみにしていました。
こちらにお邪魔したのは一年半ぶりぐらい。
前回は秋だったけれど違う季節に訪れるのも楽しみでした。
以前来たときこの地の土を少し持ち帰ったものの、
そのころは目の前のことだけで余裕もなく、
持ち帰ったはいいけれど、なにかやってみようと腰を上げるまで
相当時間もかかるだろうなと思っていました。
ですがパンデミック以降制作ペースが変わったことも手伝ってか、
ちょうどここを訪れる数ヶ月前
ふとその一部を試してみようと思い立ちました。
それ以来いろいろ試したくなり、
前回持ち帰ったもので
少しずつ(カメの歩みだけど)遊びはじめていたところでした。
そんなタイミングの再訪だったので、
前回と同じ場所へ案内していただき、
似た土、まったく違うもの、気になる素材を持ち帰ってきました。
(土じゃないだろう、というような鉱物や岩のようなものも)
自然は素材の宝庫。
下ばかり向いて土や石のようなものばかり見て歩いていたら、
連れて行ってくださった友人が、
これはDessert Trumpet(デザートトランペット)という植物で、
シリカの成分が含まれているよ、と教えてくれました。
上の写真の下のほうに見える赤茶色の乾いた植物がそれ。
こちらも持っていけば、と取ってくださったので、
次なるテーマのひとつです。
戻ってからちょこっと調べてみたものの、
どこをどのようにシリカに使えるのかすぐにはわからなかったので、
これはのんびりしたペースで。
この植物、トランペットのような感じで広がって生えているので、
砂漠のトランペット=デザートトランペットと呼ばれているそう。
名前がかわいいな。
こちらは少し離れた場所ですが、乾燥してしまった塩の湖。
あとから調べたら、このもっと奥に、もっと大きな塩湖があるよう。
カリフォルニアに塩湖がいくつかあることも今回はじめて知りました。
乾いた砂漠色の中に塩の白がくっきり浮かびあがっていて不思議な光景でした。
肝心のファイアリングも最終的にはうまくいき一安心。
今回この窯でファイアリングは初めてということでしたが、
同じ電気窯でもそれぞれ違うもんね。
マニュアルキルンでしたが
1回目は温度の上がるペースがつかめなくて目標の温度までスムーズにあげられず、、、。
2回目は、前オーナーさんのログも参考に、この感じならどうかな?と試して
なんとか目標の温度に達することができました。
普段自分の環境以外の設備をさわる機会もほとんどないので、
とてもよい勉強になったのでした。
気がつけば砂漠の話題がつづいちゃった。
前回の砂漠はLAの東側、今回の砂漠は西側。
東へ西へと春の砂漠を楽しんだ4月でした。