陶芸雑誌で見かける3Dプリンターの広告。
陶芸だけではなく、ジュエリーなど、アートクラフトのその他の分野でも、
あちこちで見かける3Dプリンターの宣伝。
立体も、今や簡単に個人で気軽にかたちに出来る時代だもんね。
実際、アートショウなどでも3Dプリンターを使った陶芸作品も時々みかけます。
どんなふうにこの機械を使うかはそれぞれの自由ではあるけれど、
個人的には、自分の作品表現に使う場合、
機械がやりました、で終わってしまっている技法はどうなんだろう、、、?と
ちょっと疑問を感じてしまいます。
機械を使う、というのがコンセプトならいいのかもしれないけれど。
マスプロダクトやセミマスプロダクトの用途と割り切って使用する場合は別として、
見た目がなんとなく素敵で仕上がりのきれいな作品を、機械に作ってもらった、
いかにも3Dプリンターだけで仕上げました、な作品はちょっとつまらない。
機械+人の手(や人の考え)でもうひとひねり、
人だけでも機械だけでもできない、両方の力が合わさってこそのこの作品、というのが、
”機械を生かす”ってことなんじゃないかな、、、と思ってしまう
わたしのようなおばさんは、古い人間なのでしょう。
何かそういう、人の考えや手仕事+機械だからこそできるものを思いついたら、
そのときは3Dプリンターが自分の表現を広げてくれるのかもしれません。
わたしの模様も、
レーザーカットじゃないのかとか、レーザーカットでやったほうがいいんじゃないか、
と言われることもありますが、
今のところはひとつひとつ手で(カッターで)カットすることにこだわっています。
でも、レーザーカットのほうがより面白い表現ができそうだ、
という段階がきたら、そのときはレーザーカットを使うことになるのかも。
とはいえ、あんまり、”こうでなくちゃ”と思いこんでいると、
それはそれで時代に置いてかれることもあるし、視野もせまくなる。
チャンスがあったら柔軟にいろいろやってみてもいいのかもね。
使ってみて思いつくアイデアもあるだろうし!
、、、と、時代の波にとまどうおばさんの週末のひとりごとでした。