つくりかたの手順どおりにすすめても、
作品はいつも同じように仕上がるとはかぎらない。
同じ工程をなぞっているはずでも、
それぞれの工程のタイミングやちょっとした道具や手の使い方などで、
できあがりはかわってしまうこともある。
たとえば釉薬も、何秒間、どんなふうに作品にかけるか。
同じ工程のものをつくっていても、
タイミングやかけかたのなどの個人のくせはそれぞれで、
それが作品の個性になる。
逆に、自分が気に入ったタイミングやかけかたはこれだ、というものも、
自分で何通りかやってみないと、なかなかそれは定まらない。
同じレシピをみても、ちょっとしたタイミング、お鍋の大きさなどで味がかわる、
お料理の世界に似ているかもしれません。