毎年ちゃんと覚えているわけではないのですが、
そういえば12年前の今日8/30、アメリカに引っ越してきたんだった、
ということを急に思い出しました。
夫がテキサス州オースティンの会社に仕事を得て先に単身で渡り、
3ヶ月ほどあとから渡米。
3年ぐらいしたら帰るつもりが、いつのまにか12年、、、。
2人揃って英語がろくに話せないまま来たので、
とにかく沢山の人達にかなり助けられてきた12年でした。
オースティンで生活をスタートして数ヶ月後の冬、
なんだかだんだん夫の会社の景気が悪くなってきたような、、、?という頃、
カリフォルニアの会社から夫に転職のオファーがあり、
翌春、その会社にインタビューに行きあたらしい仕事が決まったちょうどその翌日、
まるでそのことを知っていたかのようにレイオフにあい、
その日でテキサスの会社での仕事が終わってしまった、、、なんてこともありました。
偶然のタイミングでしたが、すごい綱渡りのような感覚でした。
急にバタバタと引越しがきまり、つぎの家も決まってないまま、
全ての家財道具をトレーラーで引きながら、一週間ぐらいかけて観光しながらカリフォルニアへ。
2006年の春からはロサンゼルスの郊外での生活がはじまりました。
生活、と言っても今思えば最初の数年はほとんど観光気分でした。
しばらくして、なんとなくグリーンカードの話になってトライしてみることに。
その1年ぐらい後、わたしは深く考えずに、ただやってみたいという勢いだけで、
自分の作品を販売することを模索し始めました。
浅はかなわたしは「グリーンカードがないと販売活動ができない」という
基本的なことが全くわかっていないまま、すっかりその気でいました。
活動に必要な許可証を取る時になってはじめてそのことに気がつきましたが、
それはグリーンカードが取れたすぐ後のことでした。
後から思うと、かなり運良くタイミングがそろった、ってことだったんだなと思います。
そして少しずつ販売をはじめたのが2009年の終わり、
クラフト・アートショウに本格的に参加し始めたのが2010年、
つい最近のことのようですが、そこから8年ぐらいになりました。
英語はいまだに苦手で、12年選手にしてはかなりお粗末なほうだと思います。
ショウでも最初の頃、
会話が成り立たなくてお客さんに気まずい思いをさせてしまったことも何度もあったし、
メールの対応も最初の頃は時間がかかりすぎて作品作りがちっとも進まなかったことも。
優しいお客さんや作家のかたたち、陶芸仲間や友人たちに助けられながら、
どうにかやってこれているなとつくづく思います。
まだ12年か、という人もいるし、
もう12年も、という人もいるし、いろいろ。
この先どこにいるのかわかりませんが、
縁のある場所で自分がやっていけることを
これからも楽しんでやっていけたらと思います。