先週のアートショウで、お客さんにこのような質問を受けました。
陶芸は体に良くない材料を使うけれど、自分の健康は心配じゃないの?みたいな内容の質問。
もちろん、陶芸なんかやっちゃって、、、みたいな感じのわるい質問ではなく、
率直な疑問としてなげかけられたもの。
こんな質問していいかしら、みたいな流れで聞かれたような感じでした。
この健康リスクのはなし、陶芸している人のあいだでは時々話題にはなるけど、
お客さんにダイレクトにたずねられたのは初めてかも。
つくり手に聞くには、聞くほうとしてもなかなかしにくい質問かもしれません。
とっさに聞かれて自分の考えをまとめる余裕もなく、ん〜、となりながらも、
心配よりもつくりたいという気持ちの方がたぶん強いのかもね、、、みたいなことを答えました。
普段べつに、健康よりなによりも陶芸に情熱を注いでるなんて特に思ったことなどないけれど。
でも結局のところ、陶芸をし続けている人というのは、わたしに限らず、
健康に気を配らないわけではないけれど、どちらかといえば
つくりたい気持ちのほうがまさっている、ということなんじゃないかな、と思います。
考えてみるとたしかに、今まで出会ったなかには、
陶芸の有毒性が心配で遠ざかってしまった人もいたし、ほどほどにという人もいた。
実際、その質問をした人たちにとってきっと陶芸は二の足をふむ世界だと思います。
そしてもうひとつ、たぶん陶芸に限らず、ここにいるアート作家の多くが、
ケミカルの問題をそれぞれもってると思う、とつけくわえました。
質問した彼女たちも、そうだよね〜と言っていましたが。
ものをつくることと有毒物質との問題は、となり合わせのことが多いと思います。
でも会場にいるアーティストたちは、そんな問題よりもつくりたい気持ちが上まわって日々制作し、
出展しているのでしょう。
(もちろんそれぞれ有毒リスクへの対策は講じているのだと思いますが)
アートやクラフトにかぎらず、どんな仕事にもそれぞれのリスクがあって、
それでも人はそれぞれその仕事を選んでやってるんだと思うのだけど、
自分にとって未知の業界に身を置く人が、どんなふうに考えて仕事してるんだろうって思うと、
こういう質問を投げかけてみたくなった気持ちがわかる気もしました。
なかなかおもしろかったです。たしかに健康は大事だよね。
こんばんは。
私も同じような質問をされた事があります。
私が思うのは日本人でそういう質問する人はいないです…
ケミカルに関して欧米人の方が敏感ですね。
本当は皮膚が弱いので陶芸はしてはいけないんですが…皮膚科医には内緒にしてます。
よく言われるのは、
妊娠中はコバルトに触れない事、釉薬掛けをしたら直ぐにうがいをする、シャワーするなり、
長時間、肌とか髪に付着させないようにですかね…
ケミカルを気にしするのは良い事だけど、他にもっと陶芸とかと関係無く、
体に悪い物は沢山あるし、人生一度きりですからね…(笑)
いつも納得出来るモノを作りたい!という意地?か情熱?!が勝ってます(笑)
Kaoruさん、コメントありがとうございます。
Kaoruさんもどうぞお気をつけて陶芸なさってくださいね。
日本では少ないんですね。スタジオなどでは時々健康への害の話になります。
材料に表示されている警告の影響なのか敏感な方は敏感な印象を受けます。