そこに作品さえあれば、それをつくる人やその人の背景みたいなものは
特に見えなくてもいいのでは、と思っていたので、
以前は自分のバックグラウンドについてブログなどであまり触れたりしてきませんでした。
その時感じたこととかは書いたりすることはあったけれど。
たまには少しだけ自分のことを書いておこうかなと思います。
東京で生まれ、神奈川で普通のサラリーマンの家庭に育ちました。
子供の頃から何かをつくるのは好きだった記憶がありますが、
不器用というか雑というか丁寧じゃないというか、
出来上がりは汚ないほう(笑)だったのをはっきり覚えています。
ものづくりをしている人は、子供の頃から器用でした、という人が多いですが、
謙遜などではなく、まったく逆でした。
中学生ぐらいからは出来上がりも少しマシなかんじになってきて、何か作るのも面白くなり、
将来は美術系に進みたいかも?となんとなく思っていましたが、
そういうことは将来自分でお金を稼ぐようになったら趣味で思う存分やってくれ、、、と
両親の大反対にあいました。
結局普通の大学に通っていましたが、そのまま就職もピンとこず、
アルバイトで学費をつくりながら大学の最後の年に夜間のデザイン学校に入学し、
その後ちいさいデザイン事務所に就職。
そして再び学生生活に戻ったりしたあとは
家電メーカーでプロダクトデザインの仕事をしていました。
ところがその仕事を通じ、自分の力不足をかなり痛感することになり、
自分がものづくりにかかわるとゴミのようなものを生み出し続けてしまうだろう
という恐怖心から、その会社を辞めるころには、
今後はこの世界に関わらないことにしよう、とまで思っていました。
渡米してからしばらくはものづくりと離れた生活を送っていました。
どうして陶芸を始めようと思ったのかよく覚えていないのですが、
1年東京でも陶芸(手びねりだけ)を習っていたし、
クラスを見つけたから行ってみようかな、という感じだったと思います。
最初は陶芸で頑張ってくぞ、なんて思ってもおらずまあ英語にも触れられる機会だしと
クラスを繰り返しとっていただけでしたが、
このようなかたちで続けているのもなにかの縁だったのかなと思います。
同じ作品でも、ある人にとっては生活の一部だし、ある人にとっては意味のないもの。
それはおそらくどの作品も一緒なのではないかと思います。
結局のところ、ものをつくる側の人が、
こんなものをつくりたい、と思いをちゃんと描いてつくっているか、ということが大切で、
その部分で会社員時代はかなり迷走していた時期だったと思います。
他人の評価だけに依存していて、
好みも意見も、自分で何のものさしもまったく持ててなかったのでしょう。
でも、そういう時期あったからこそ、
なんらかの思いを持ってものづくりをするというのはこういうことか、ということを
今は実感して作れているのかも、と受けとめています。
もし、あなたの作ってるものはゴミだよねと今誰かに言われたとしても、
こういうものを形にしたいという思いがあって、
苦しくともそれが現実にかたちになっていくのを楽しみに作っていかれるかぎりは
続けていけるのかも。、、、といってももちろんそんなことがあれば多少?だいぶ?
ヘコみはすると思うけれど(笑)。
だらだらと語ってまとまりのない文章になってしまいましたが、、、
最後まで読んでくださりありがとうございました。
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一度見たら忘れられないシルエットの美しさ それに調和して洗練された紋様
作品を包む釉調の品性
以前から大きな刺激と影響をいただいていると思っています
珍しくあなたのヒストリーを読んで
子どもの頃の様子は私も全く似ていて およそ乱暴でした
細かいことが好きになるキーワードはもしかしたら乱暴?(笑)
ご自分の世界を手にした確信が
自信に満ちた作りになっているんでしょうね
いつ見ても惚れ惚れします
頑張ってください
ご無沙汰ですいませんでしたが
それを棚に上げて言えば
時々はコメントでお声?を聞かせてください
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touseigamaさん、
いつもとてもあたたかいコメント、励みさせていただいております。
ありがとうございます!
touseigamaさんも子供の頃は乱暴でしたか!(笑)
子供の頃からは将来どこに向かうかなんてわからないものですね。
わたしのほうこそいつもtouseigamaさんの数々の素晴らしい作品を
ブログで拝見しいろいろ勉強させていただいております!、、、、のに
いつもイイネボタンのみで、失礼してしまっておりました。
コメント欄におじゃまさせていただきますね!