なぜか、ブラックのような濃い色のスリップの上から釉薬をかけると、
焼いたら釉薬がはじいていることが多く、そういうときは焼きなおして修正したりしていました。
ブラックのなかでも、ある顔料を使ったスリップは本当にはじきやすくて、
しかも焼きなおすとさらにきたなくなり、成功率がかなり低い。
もうやめようかな、、、と遠ざかり気味でした。
うまくいけば気にいってる仕上がりになるので惜しいんだけれど。
でも最近うまくいくようになってかなりうれしい。

すごく原始的なことなのですが、いきなりいつものようにグレーズをかけるのではなくて、
かなりうすーくグレーズをかけて(ハケやスプレーが楽かも)
はじかないでおくれよ、と念じながら指でごしごしとうつわにすり込む。
それからいつものようにグレーズをかけるとあら不思議、
上のうつわのようにばしっと一発できれいにしあがるのです。
これは邪道なのか、よくやられていることなのかわかりませんが、
なんとなくイメージ的に、あらかじめすりこんでなじませておけばうまくいくんじゃないだろうか、
と思ったことをそのままためしてみました。
画期的な方法でもなんでもないですが、
わたしの場合は、このちょっとした工程でだいぶ失敗が減ったのでとても喜んでいます。
あさってからアリゾナなので、ばたばたです。
あと一息、がんばろう。