自分に重ねると

一つの作品を作っているあいだ、途中でしばらく寝せておいて、
その間に他の作品をつくったりしながら考えることもある、というはなし。
先日、他のジャンルのものづくりの方とした話ですが、
陶芸は乾燥の問題もあるので、それができたとしても割と短い期間。
とはいえ素焼きをしたあと釉薬や表面のデザインをどうしようか、というタイミングなら
しばらく作品を寝せて考えることができたりするから、
同じ陶芸の世界でも人それぞれだとは思うけれど。

自分の場合に重ねて考えてみると、
最初に方針を決めたあとは、乾燥の工程まですすめてしまうことが多い気がします。
一番は徐々にすすむ乾燥が心配なのかも。
陶芸でも、もちろん乾燥対策をすればある程度は期間を延ばすこともできるし、
実際に大規模な作品は時間がかかるでしょう。
工程の途中、すこし悩む時間があることはあっても、それは「寝かせる」というほどのものでもないし、
適切なかたさになるまで乾燥させている間に他の作品を手がけることも、
この場合の「寝かせる」とはすこし意味合いがちがう。

つくっている途中で「一旦冷却期間をおく」という選択は、
ないのがあたりまえのような感じですすめてきた気がするので、
寝かせる、という考えが新鮮に感じられました。
たぶん自分の場合は、「寝かせる」ことをしないかわりに、
最後までつくりあげてから、
そこまでに考えたことをふまえてもう一回つくってみる、ということをしているような気がします。
次につくってみるまでに考えをしばらく寝かせてみることはしているかもしれません。

他の人のものづくりを自分に重ねて想像するとき、
自分の場合だとこうしているのかも?と、
普段あたりまえになってしまっていることにあらためて気がつけたりするのが面白い。

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