節目

10年前のちょうど今頃は、陶芸をもう少し本格化して、どこかで販売できないだろうか、
などと考えていた時期でした。
レイバーデーウィークエンドには、作業用の机を買って組み立てたり。
机もできたし、出展できそうな場を模索したり、
これから楽しみだ〜なんて、やる気になっていました。

同じころ、肩や胸のあたりに何かチクチクするような違和感。
連休中もあまり気にもとめず机をつくったり運んだりの力仕事もしていましたが、
休み明けの火曜日の朝、
背中と胸のあたりに赤い湿疹のようなものがひろがっていました。
それは1か月寝たきりになるほどの帯状疱疹の始まりでした。

そこから、胸から背中に釘を何本も突き刺したような激痛が続き、日常生活も送れない日々。
病院では、これほどの症状はめずらしいからと、
先生が、おーいみんな〜、ちょっと来て見て〜、と研修に来てる学生たちを呼び、
皆が集まるのを待っているのもつらく、一刻も早く帰りたいので勘弁してほしいと訴えるほど。
どうしても外せないグリーンカード取得のための大事な面接は、ヨロヨロと出かけなんとか死守。
大病などしたことのないそれまでのわたしの人生のなかで、一番の病気でした。

人生のなにかが切りかわる時、
なぜか眠くなったり、大病したり、いつもとちがうことが起きたりすることもあるとか。
この帯状疱疹が回復する頃、グリーンカードが届き(それがないと販売活動ができない)、
以降、作品をお店に置かないかという話がやってきたり、ろくろが自宅に来たり、、、と、
今の活動をスタートするのに、不思議といろんなことが急に展開していきました。
あの帯状疱疹は、そういう節目のタイミングということだったのかなと思っています。

9月に入ると思い出す出来事。もう10年とは早い、、、。