時を経る

これは本文の内容とは関係ない作品だけれど

今月は通常の作品づくりに加え、
いくつかのテストに時間を使っています。
まったくはじめてのテストもあれば、何年か前にやったことの改良を試みたり。

何年かぶりに着手してみると、以前は余裕(?)がなかったんだな、と感じます。
例えば、ろくろのビギナーだった時、一つだけでもなんとかかたちになったら、
それをどうにかこわさないように最後の焼成まで無理やりすすめ、
自分のよりもいい形の誰かの作品が、失敗作として土の処分用のバケツに捨てられているのをみて、
こんなにちゃんとできているものを失敗にするなんてもったいなさすぎる!と
拾いたい気持ちになったり。
(という経験は始めたばかりの人ならみんなあるかも?)
でも今なら、気に入らないかたちをそのまますすめるぐらいなら、
迷わず、もう一回ろくろを引こう、となるでしょう。

今回改良しようとしているものも、
以前のものは、いろいろ試作して導き出した、というよりも、
出たとこ勝負で勢いでつくったもの。
ろくろのビギナーの時と同じで、どうにか最後の完成に持ち込みたい、
ただその意気込みだけでかたちにした、みたいな感じ。
それはそれでよかったし、その勢いがあったからかたちになったんだろう、
と思ってはいるけれど。
むしろ、意気込みだけですすめたものが実は一番良かった、なんてこともあったりするし。

今回はテストをして考える材料をそろえて、
以前より納得のいくかたちにもっていけたらと思っているけれど、
果たしてどうなるか?
以前トライしたものを何年か寝せておいて、また着手、というのも、
どう変化するのか楽しみでもあります。

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