砂漠のアートショウ

少し前のことですが、Palm Springsの少し先にあるLa Quintaで行われた
アートショウを見に行って来ました。

全米でもトップクラスと言われるらしいこのアートショウ、
中も沢山の人でしたが、ゲートに入る前からも長い列。

陶芸のほか、絵画、彫刻、テキスタイル、ジュエリーなど
色んなジャンルの作品が並んでいます。

昨年、ビバリーヒルズで初めてアートショウに参加した時、
お話しした作家の方たちから、La Quintaのアートショウはすごい、と
聞いたのがこのショウを知るきっかけでした。
私の横にブースを構えていた写真家の方によると、
私の目の前にブースを持っていた緻密で素晴らしい油絵を描く作家の方も
このショウにはなかなか入れないと言っていたとか、
入れるのを何年も待っている作家も沢山居るとか。
一体どんなすごいショウなのだろう、と
教えてもらった日の晩にさっそくショウをチェックしました。
ちょうど締め切りが運良く延長されていて明日が締め切り、という
グッドタイミングで、これも何かのご縁かも?と思い、
慌てて写真をかき集めて応募しました。
その翌月に来た結果は落選でした。

ショウは本当に素晴らしかったです。
ちょこっと数年作って楽しく売って、というレベルでは
とてもここには入れないのだろうなというのが身にしみて理解できました。
今まで出してきたクラフトショウとはまた全然違うものなので、
比較できるものではないけれど。
じっくり作り込まれた多くの作品からは、
作品にかけられた作家のエネルギーと時間はもちろんのこと、
作家の方々が長年積み重ねてきたであろう経験の重みが感じられました。
そして、昨年、私の目の前にいらっしゃった油絵の女性は、このショウで
見事、絵画部門で1位を受賞されていました。
失礼ながら油彩の風景画というだけで割と退屈な印象を持ってしまうことが
多いわたしですが、この方の風景画は、これでもか、というぐらい緻密に、
そして丁寧に描き込まれていて、
とてつもない集中力と時間が注ぎ込まれている美しい作品に引き込まれます。

このショウで目にした世界には到底及びませんが、
ここに足を運んだことで、じっくり腰を据えてもっともっと長い目で
自分のつくる作品と向き合うことについて考えていく
よいきっかけをもらえたような気がします。

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